9/8(土)〜9/10(月)福島県いわき市にて「遭難ファイター」を稼働させます。
遭難とは「自分の現在地を見失う」ことから始まります。
前田文化はこの度、そんな「遭難」を気軽に体験できるマシーン「遭難ファイター」を制作しました。
来る9/8(土)から数日開催される「Responding :International Performance Art Festival and Meeting」にて公開・稼働します。
立命館大学の助教授である牧田義也さんとの協働で制作を行い、「遡行・探索・遭難」という作品タイトルでのパフォーマンスを行います。
私達は48時間を通し、遭難ファイターが稼働している様子をお伝えすることで、あなたと遭難体験をシェアすることを望んでいます。
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コンセプト:牧田義也×前田文化
設計:ミクロコスモス
施工:前田文化
撮影・編集:川本直樹
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<稼働日時>
2018年9月8日(土)10:00〜9月10日(月)10:00
※昼夜問わず稼働します。
<会場>
いわき湯本 温泉神社
(福島県いわき市常磐湯本町三函322)
遭難ファイターが稼働している様子は、9/8(土)10:00〜9/10(月)10:00まで前田文化のFBページにて48時間ライブ中継する予定ですので、お見逃し無く!
▶https://www.facebook.com/maedabunka.ibaraki
<開催WEBサイト>
Responding :International Performance Art Festival and Meeting
▶ http://www.responding.jp
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<以下作品趣旨文>
「遡行・探索・遭難」
川はどこで生まれるのか。
この疑問が私たちを突き動かした。 本作品は、源流を探して川を遡行する全行程を、記録・収蔵・再現する。
河口から一途に遡れば、川が始まる地点にいずれ辿り着く——この想定はまもなく崩れ去る。 遡行するにつれて川は次々に支流へと分岐し、どの川筋が辿るべき真正な本流なのか、判断は困難になる。 仮に真正な本流を特定できたとしても、その源流地点は降雨の影響で一定せず、時間とともに変化する。
こうして始源を特定しようとする試みが破綻し、遡行が失敗に終わるとき、疲弊した探索者を遭難の危険 が襲う。遭難とは、自身の運命に対する管理権限の剥奪を意味する。山中で川筋を見失って立ち往生し、 気力・体力が消耗した極限状況で、人は自らの行動・思考・感情に対する制御能力を喪失する。
本作品は、このように挫折を宿命づけられた始源の探究について、その記録の断片を集積することで、遡 行から遭難に至る一連の過程の再現=再演を試みる。断片的な記録を通じて人間の行為を収蔵し、それに よって過去の経験を再現前させることは可能であろうか。本作品は、川が始まる地点を探す行為を起点と して、出来事の記録・収蔵・再現をめぐる原理的な可能性を問い直す。
(牧田義也)