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    日本文化住宅リサーチセンター(N文RC)とは、日本に残存する文化住宅の現況を調査するための機関である。大阪府茨木市にある文化住宅「前田文化」1階を拠点として活動する。


    1950年頃から関西地方に数多く建てられた文化住宅は、文化的な生活を送れるとして当時は社会的需要があったが、半世紀が経った現代では、昭和の遺物として平成の風景から時代とともに消え去ろうとしている。

    更地にして駐車場にするか、新築アパートに建て直すか、いっそ土地を不動産会社に売り払うか。

    そのような既存の対策とは一線を画した第三の道を模索したい。


    N文RCの活動は、国内に存在するすべての文化住宅を対象とした実態調査、文化住宅を利用した実験的調査を中心として行う。
    そして、調査で得たリサーチ結果は前田文化を含めたすべての文化住宅の再構築を計画する際の基礎資料として活用されることを目標とする。

    「僕は住みたくないです。」

    文化住宅の部屋を見た大学生の一言が忘れられない。


    本活動がすべての文化住宅の家主への一助となることを願っている。


    <文>橋ロシア